給料の前借りを会社に要求すると、「お金に困っている」ということがバレてしまいます。
それは弱みを握られることになり、今後の人事評価や同僚との人間関係に悪影響を及ぼす可能性があります。だからこそ、給料の前借りを依頼するのは恥ずかしくて尻込みしてしまう、ということがあると思います。
しかし、そもそもその悩みは、少し見当違いかもしれません。
なぜなら、給料の前借りというのは法律違反なので、会社に応じてもらえることはまずありません。会社が応じてしまえば、その会社が悪くなってしまいます。
また、働いた分を先に受け取る「前払い」は法律で認められていますが、これも結局は経理的な手続きが面倒になってくるので、やっぱり応じてもらうのは難しいでしょう。
土下座してお願いするよりも、もっと合理的で、賢い方法を検討すべきです。
目次
【裏ワザ】消費者金融を使って、給料を前借りする
その方法とは、会社に頼らず消費者金融を活用して実質的に給料を前借りすることです。
やり方は至ってシンプルです。
- まず消費者金融で、次の給料で返せる範囲内のお金を借りる
- 給料が振り込まれたら、そのお金で借りた分を「繰り上げ返済」で全額返済する
「でも、それだと金利が高いから、利息の分だけ損するんじゃないか?」
普通に考えればその通りです。しかし、大手消費者金融には、その常識を覆す「切り札」があります。
「無利息期間」こそが、このテクニックの鍵
アコムやプロミスといった大手消費者金融は、初めて契約する人に限り、「無利息期間」というサービスを提供しています。
これは、契約から一定期間(30日間の場合が多い)、金利が一切かからないというもの。この期間内に借りた金を全額返済すれば、利息は1円も発生しません。
この仕組みを利用すれば、あなたは1円も余計な金を払うことなく、給料を前借りできたのと全く同じ状況を作り出せるのです。
消費者金融への「誤解」を解く
「でも、消費者金融はなんとなく怖い…」と思うかもしれません。しかし、そのイメージはもはや過去のものです。
- 会社にバレるんじゃない?
- バレません。かつて行われていた「在籍確認」の電話は、現在、アコムなどの大手では原則として実施されません。万が一、審査の状況によって電話が必要になった場合でも、必ず事前に「電話をかけてもいいですか?」と相談してくれます。勝手に電話されることはありません。
- 手続きが面倒じゃない?
- 面倒ではありません。昔のように無人契約機に行く必要はなく、申し込みから契約まで、すべてスマホ一つで完結します。郵送物も原則ないため、家族に知られるリスクも低いです。契約後は、指定した自分の口座にお金を振り込んでもらい、コンビニのATMで引き出すだけです。
- 怖い取り立てはない?
- ありません。高圧的な取り立てを行うのは、国の免許を持たない「闇金」です。アコム(三菱UFJフィナンシャル・グループ)のように、大手金融グループの傘下にある正規の消費者金融は、法律を遵守した、ごく普通の企業です。
この方法のリスクと、守るべきルール
このテクニックは非常に有効ですが、絶対に守るべきルールがあります。
- リスク①:無利息期間内に返済できない場合、年18%という高い金利が適用されます。
- リスク②:長期間滞納すれば、あなたの信用情報に傷がつき、将来クレジットカードや各種ローンの審査に通れなくなります。
- リスク③:一度借金を経験すると、そのハードルが下がり、今後も安易に借金を繰り返してしまう心理的な依存。
これらのリスクを回避するためのルールは、たった一つです。それは、「次の給料で確実に返せる額」しか、絶対に借りないこと。
このルールさえ守れば、この方法にデメリットは一切ありません。返済が終わった後、もう使わないと思えば、すぐに解約することも可能です。

まとめ:「恥ずかしい」という感情と戦うのではなく、「やり方」を変えるべき
給料の前借りは、恥ずかしい思いをして会社と交渉するものではありません。
そもそも成功率が低い交渉に挑むより、消費者金融が提供する「無利息期間」という仕組みを、賢く、そして計画的に利用する方が、よほど合理的です。
「恥ずかしい」という感情で行動をためらう前に、まずはこちらの「やり方」を検討すべきです。